【老人ホームの選び方】6つの手順と確認しておきたいポイント

介護

こんにちは、ろきりとです。

  • 家族や身内に介護が必要だが、自宅では仕事もあるし、子供のこともあるし、介護ができない
  • 施設を利用したいけど、たくさんありすぎてよくわからない
  • そもそもどう利用したらいいかわからない

と悩んでいませんか?

今回はこのような悩みを解決するために施設で入所相談10年以上の経験から

老人ホームを選ぶときの手順やチェックしたいポイントを紹介します。

この記事を参考にすれば、施設を選ぶときの手順や確認することがわかり、施設選びがスムーズになると思います。

それではさっそくはじめていきましょう。

施設を選ぶ際の手順

現状を把握する

まず、あなたと介護が必要になった方の状況整理をしましょう。

確認するポイント
  • 介護が必要にある方の状態
  • 介護ができない理由
  • 状態が改善すれば自宅で介護できるのか
  • 状態にかかわらず、終身的な利用をしたいのか

介護をされる側、する側それぞれの状況をしっかりと整理してください。

次で紹介しますが、施設の種類はたくさんあります。

状況を把握しておけば、その状況にマッチする施設を見つけやすく

難易度がぐっと下がります。

何をはじめるとしても同じですが

【まずは自分たちの状況を正確に把握すること】

ここが重要ですね。

施設形態を確認する

老人ホームというと、一般的に昔からある終身で面倒をみてくれるところを思い浮かべる方が多いと思います。

しかし、介護保険施設だけでも

介護保険施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院
  • 介護療養型医療施設

の4つがあります。

介護保険施設については「老人ホーム・介護施設の種類」をご覧ください。

また、それ以外にも

介護保険施設以外の入所施設
  • 有料老人ホーム(介護付き・住宅型)
  • サービス付き高齢者専用住宅
  • ケアハウス
  • グループホーム

などがあります。

それぞれの施設に入所条件や特徴も違いますし、費用面にも差があります。

また、同じ介護保険施設であっても、たくさんの施設があります。

他施設との違いを生み出すために施設独自で様々な取り組みをされているので

同じ特別養護老人ホームであっても施設の特色があって、それを調べてみるのもいいと思います。

施設に求めるものを明確にする

自分たちの状況に合う施設形態が見つかれば、次に行うのはその施設に求めたいものを明確にすることです。

ポイントとして3つ挙げておきます。

  • 立地条件
  • サービス内容
  • 医療体制

具体的には

立地条件
  • 施設の場所(自宅から通うのか、職場から通うのかなど)
  • 通いやすさ(最寄り駅からの距離、送迎バスの有無、駐車場の有無、広さなど)
サービス内容
  • リハビリテーション(専門職員の配置状況、時間、頻度など)
  • レクリエーション(施設内での行事レク、外出レク、運動レクなどの内容)
  • 生活の自由度(部屋のタイプ・広さ、テレビや携帯・スマホ・タブレットの持ち込みができるか、インターネットが使用できるか、面会の方法など)
  • 食事の充実度(食事内容、管理栄養士の配置、好き嫌いやアレルギーの対応、イベント食、持ち込みができるかなど)
医療体制
  • 緊急時の対応について(病院が併設している、協力医療機関があるなど)
  • 病院受診時の対応(家族が連れていくのか、施設で対応してくれるのかなど)
  • 医療ニーズへの対応(インスリンの対応、透析への対応、点滴の対応、胃ろうの対応など)

求めるものに対応できる施設を探す

入所したい施設形態、施設に求めたいものが明確になれば、その条件を満たしている施設を実際に探していきます。気になった施設があればパンフレットや料金表などの資料を取り寄せましょう。

インターネット

老人ホーム紹介サイト

月間のサイト利用者数が100万人以上で全国の老人ホームが検索が可能。資料請求もボタンをクリックするだけで簡単。登録している施設も全国3万件以上。

②老人ホームの公式サイト

具体的な取り組み内容の写真やブログなどがあり、施設の雰囲気がわかりやすい。

③都道府県のホームページ

施設の住所や連絡先程度なら都道府県のホームページに載っています。

役所の介護保険窓口

個別に施設に紹介してくれることはないですが、役所の介護保険窓口には施設のパンフレットが設置されていることがありますので足を運んでみてください。管轄内の簡単な施設情報は手に入るでしょう。

居宅介護支援事業所へ相談(担当ケアマネジャーへの相談)

入所を検討しているかたにケアマネジャーの担当がいれば、その担当者に相談することをオススメします。

居宅介護支援事業所のケアマネジャーは情報量に個人差はありますが、日々の業務の中で施設の入所担当者と接する機会もありますし、実際に施設を訪問することもあります。

施設とケアマネの関係性によっては、実際に足を運んでもわからないような情報を持っていることもありますので担当者がついているなら、ぜひ相談してみてください。

施設見学

条件に合いそうな施設が見つかれば、実際に施設の見学に行きましょう。

条件に合う施設が1か所しか見つからなくても、2~3か所はピックアップして見学しておく方がいいです。

また見学時には概要説明も受けてください。基本的には施設見学とセットで担当者が対応してくれるので、確認しておきたいことをメモにでもまとめておいて聞き漏れのないように準備しましょう。

条件に合う施設がイメージ通りで何の不満もなければいいですが、 実際に足を運んで説明を聞くと、イメージしていたものと違う場合もあります。

気になったところをパンフレットなどにメモをしておき、後で確認できるようにしておくと、他施設との違いが分かりやすくなるのでオススメです。

施設見学時のチェックポイント
  • 建物や部屋の状況(清掃状況・メンテナンス状況など)
  • 職員の雰囲気や表情(挨拶や笑顔、慌ただしさなど)
  • フロア内の雰囲気(入所されている方の雰囲気や表情など)

施設見学や概要説明の担当は相談員が対応してくれることがほとんどです。相談員の接遇面で施設の印象が変わってしまうことは相談員も理解しているので変な対応をされることはあまりないでしょう。

もし、相談員の対応が変だなと感じることがあれば、注意しておいたほうがいいでしょう。

施設で一番初めに会う人が相談員ですが、実際に介護を担当するのは介護職員や看護職員です。

介護職員や看護職員の雰囲気・表情、フロア内の雰囲気は必ず確認しておいてください。

雰囲気が悪いのであれば良い介護が提供されていない可能性があります。

時間に追われ、ただただ業務をこなすことで精いっぱいな状態だったり、雑な対応が行われていたりすると、見学に誰かが来られているときは意識していると思いますが、雰囲気には表れています。

余裕をもった心ある介護が提供できていれば、入所者の表情も良いでしょうし、自然とフロア全体の雰囲気も良く感じるはずです。

見学に行かれる際には必ずチェックしておきたいところです。

入所申込

求める条件と見学での印象を総合的に判断して施設を選びましょう。

入所を希望するときには申込が必要になります。

施設によって申込に必要なものが違いますので申込方法の確認をしましょう。

まとめ

施設に入所することは入所するかたとその家族にとって難しい選択です。

施設に入所せずに自宅で生活することが一番ですし、家族も介護しないで良いのであれば、それが一番良いと思うでしょう。

しかし、いろいろな理由から、自宅で生活ができなくなり、誰かの介護が必要になったり、介護をしなければならなくなることは誰にでも起こりえることです。

無理をすればお互いに悪影響が及ぶことも少なくありません。

上手に施設を活用して介護が必要なかたとその家族、お互いに無理のない生活を送るためにこの記事が少しでも参考になればうれしいです。